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「ひーびーきー!」
ラウンド2、開始!
「思ったのですけど、見えないのではありませんか?」
開始早々、貴音の的確なツッコミ。
「…………まあそういうな。」
出鼻をくじかれる駿。
「ところでさ、貴音。」
「なんですか?」
「もし、貴音だったら……どうしてた?」
「私ですか?」
急な質問に貴音は少し間を開け、
「同じことをしていたかもしれませんね。」
そう言った。
「……………。」
それを聞いて駿は黙る。
「とは言うものの、私はそういうことはないと思ってますが…。」
「え?」
駿は聞き返す。
しかし、
「いえ、なんでもありません。私は先に戻っています。」
「あ、ああ。」
うやむやにして貴音は帰っていった。
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