第一話 アイドルオーバーラン!

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「ひーびーきー!」 ラウンド2、開始! 「思ったのですけど、見えないのではありませんか?」 開始早々、貴音の的確なツッコミ。 「…………まあそういうな。」 出鼻をくじかれる駿。 「ところでさ、貴音。」 「なんですか?」 「もし、貴音だったら……どうしてた?」 「私ですか?」 急な質問に貴音は少し間を開け、 「同じことをしていたかもしれませんね。」 そう言った。 「……………。」 それを聞いて駿は黙る。 「とは言うものの、私はそういうことはないと思ってますが…。」 「え?」 駿は聞き返す。 しかし、 「いえ、なんでもありません。私は先に戻っています。」 「あ、ああ。」 うやむやにして貴音は帰っていった。
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