第一話 アイドルオーバーラン!

6/78
前へ
/500ページ
次へ
「えーっ!?黒川さんが帰ってきてるの!?」 隣の部屋では春香が叫んだ。 「そうだよ!」 亜美が元気よく答えた。 「ねー、真美!」 「そうそう、さっき隣の部屋で寝てたのを見つけたの!」 「へぇ~。」 「ふーん、あいつ帰ってたのかぁ。」 律子が机の上でため息混じりに言った。 「どうかしましたか、秋月律子。黒川駿の事ですか?」 その律子に声をかけたのは…。 「貴音…何でもないわ。」 貴音だった。 ※著者はのめり込むほど詳しくないので、若干おかしなところがあるかもしれませんが…ご了承ください。 「お姫ちん、律ちゃんは黒ちゃんと同期なんだよ!」 「そうなのですか?」 「まあね。」 「そうですか…ところで、なんで黒川駿はアイドルに?」 「厳密に言うと違うわね、あいつはアイドル目指すつもりじゃないわよ。」 「はい?」 貴音は驚く。 「ホントはね、演歌歌手になるつもりで入ったのよ。」 「演歌歌手?」 「氷河清一(ヒョウガセイイチ)って歌手にあこがれたらしいわ。」 「でも今は…?」 「はぁ、性格買われてバラエティー担当兼アイドル兼歌手になったのよ。」 「ややこしいですね。」 「まあね、今は…亜美たちとラジオだっけ?」 律子は亜美達に声をかける。 すると、 「そうだよ!」 亜美が元気に返す。 「ま、これが駿ってことね。」 「そうですか…」 ちょうど話が終わると同時に… 「やぁ!皆!!」 隣の部屋のドアが開いた。
/500ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加