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「はぁ、はぁ。」
駿は町中を急いで走っていた。
「後…ちょっと…。」
すると、
「え~ん、え~ん」
「?」
どこからか泣き声が聞こえる。
「え~ん…」
「…………!!君、どうかしたの?」
小さな女の子が一人で泣いていた。
「お母、さんとっ、はぐれたのっ……。」
女の子はしゃっくりをしながら言った。
「そうか…お母さんはどこに行ったんだい?」
「あっち……。」
「あっちって……。」
駿が来た方向と逆だった。
「…………………わかった。おいで、お母さんを探してあげるよ。」
駿は女の子の手を取った。
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