第一話 アイドルオーバーラン!

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「駿!全く、心配したぞ!!」 歌が終わった後、まずは響が叫んだ。 「フヒヒ…サーセン。」 駿はそれをおちゃらけて謝る。 「でも間に合ってよかったの。」 「ああ。(これで春香達を笑えなくなったな…)」 「…………………。」 その中で貴音は隅で黙っている。 「貴音?どうかしたのか?」 「………………。」 響が声をかけるが黙っている。 そこへ、 「貴音。」 駿が声をかける。 「………なんでしょうか?」 貴音も顔を上げる。 すると、 「ほい。(ペシッ)」 「え?」 駿は持っていた髪飾りを貴音のおでこに当てる。 「間に合わなかったけどさ、持ってきたよ。」 「…………………(うるっ)」 そして貴音は涙目になる。 「って、ちょっ。泣くな。」 「あー、駿が泣かせたぞ。」 「女泣かせなの。」 2人が茶化す。 「お前らなぁ!」 「すみません。何と言いますか、あなた様の…心遣いが…。」 「そうか、そうか………ってえぇぇっ!?」 貴音の言葉に納得しようとした駿だったが…ある点に気づく。 「駿、どうかしたのか?」 響が尋ねる。 すると、 「あなた様って…………誰のこと?」 駿がそう呟き、貴音は… 「あなた様は…あなた様ですよ。」 駿を指差し言った
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