101人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅ、全く…。帰って早々これかよ。」
「ごめんねぇ~、おかえり!黒ちゃん。」
「おかえり~。」
「あ、ああ。」
「あぁっ、黒川さん!お帰りなさい、ハイ、ターッチ!」
やよいが声をかけた。
つづけて…
「あらあら~、黒川さん、ドンマイ、ですよ。お帰りなさい。」
あずささん。
「お帰りなの!」
美希。
「お、お帰りなさいぃ~。」
雪歩。
「お帰りなさい!」
春香。
「皆…ってあれ?少ないよね…千早と、律子と…伊織と…真は?」
「真ちゃんはジョギング中!他の人は…」
「なるほど…。」
駿は見ただけで理解した。
「おーい。」
「え、なに?」
最初に答えたのは伊織。
「よ、よぉ。帰ってきたんだけど…」
「それがどうかしたの?あんたが帰ってきたところで、どうってことないし。」
「……。」
きつい一言。
「……ち、千早~?」
「なんですか?」
「お、俺、帰ってきたよ~。」
「そうなんですか、私はこの曲のことで忙しいので。」
「……。」
今度は軽くあしらわれる。
「……はぁ。」
ついにため息をついて律子のデスクの前にあるデスクに座る。
「駿。」
律子が声をかける。
「なんだよ。」
「演歌歌手目指してるのに海外なんて悲しいわね。」
「うるせいやい。」
「ところで、重大なことに気付いてないわよ。」
「重大な事?うーん…」
駿が考えていると、
「黒川駿。」
「あぁ。ちょっと待ってくれ、貴音。」
「何してるか気になるぞ…」
「響も……って貴音と響!?」
駿は驚愕した。
最初のコメントを投稿しよう!