第二話 アイドル兄妹物語

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「うぅぅ、行かないでくれよぉ~。」 765プロでは駿が泣きそうになりながら言った。 「駿、それは無理ってもんだぞ。」 響はそう返す。 続けて、 「あなた様、こればかりはどうしようもありません。」 貴音も言った。 何事かというと… 「なんで俺と美希を置いて、地方に行くんだよぉ。」 貴音と響が地方に仕事に行ってしまうのだった。 「駿君、別に一生会えないわけじゃないの。」 「ま、まぁ、そうだけどさ…。」 美希に言われるが、駿はまだ渋る。 「出来るだけ早く帰ってきますから。」 「出来るだけって…結構長いってPが言ってたぞ…。」 「………とにかく、待っていてくださいね。響、行きますよ。」 「あ、ああ。」 貴音は響を引き連れ、出ていった。 「………………。」
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