第二話 アイドル兄妹物語

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「この3人ですか…。」 桜は事務所に顔を出すと少々呆れる。 その3人とは… 「なによ…。」 「zzz…」 「………………。」 一人はツンとしている小早川瑞樹、もう一人は寝ていて、最後は何も喋らない少女である。 「すいません、こんな連中で…。」 近くにいた小早川が謝る。 「いえ、構いません。」 桜は言う。 すると、 「お兄ちゃん、この人誰?」 瑞樹が言う。 「!!バカッ、この人は…。」 小早川は怒り気味に瑞樹に言う。 そして訂正する前に… 「失礼。私、黒川桜、アイドルをしています。」 「え!?黒川桜ってあの…。」 桜が自己紹介をし、瑞樹は驚愕する。 「はい、ご存知でしたか。」 「す、すいませんでした。」 瑞樹はらしくなく(?)謝る。 「いいです。では、皆さんに自己紹介をしてもらいたいのですが…。」 桜が言うと、 「私は、小早川瑞樹。」 瑞樹はやはりツンとして言った。 続けて、 「zzz……。」 「あの、眠ってる方?」 「zzz…烏兎(ウト)・スイミン。」 「喋った!?」 「ああ…彼女、普段は寝ていまして…活動の際には起床します。」 「なるほど…。」 そして、 「九澪(トノマエ ミオ)といいます。」 黙ってた方が喋った。 「あれ?あなた、まともに話せるんだね。」 「はい、一応…。」 澪は答える。 すると、 (ガチャッ) 事務所の扉が開いた。 「遅くなった。」 そこには一人の男がいた…。
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