第二話 アイドル兄妹物語

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「ふぅ……。」 曲名は「Here we go!!」に滞りなく決まった。 「伊織に千早に…上手くいくかな…。」 「駿君、弱気なの?」 美希が声をかけた。 「!!お、おお。美希か…。」 駿は少々驚きつつ、返した。 「ん?駿君、どうかしたの?」 「え、あ…どうしてだ?」 「ミキ、さっきからいたの。」 「そうだったか…ふぅ。」 美希の言葉を聞き、そのままため息を一つ。 「大丈夫なの?」 「あ、ああ。この前の事と今回の事で疲れたからな。」 「そうなの?」 「そういうことだ。」 するとそこへ、 「なんなのよ、もう!」 伊織が入ってきた。 「ん?どうしたんだよ。」 駿が尋ねると、 「どうしたもこうしたもないわよ!事務所の自販機に欲しい飲み物がなかったの!全く、この伊織ちゃんが買うんだから…置いときなさいよね!!!」 「(ち、小さい…)で、何が欲しかったんだよ?」 「え、○×園の…ジュースだけど…もしかして…。」 「ああ、買ってきてやるよ。ちょっと先の自販機ならあるだろ。」 「さっすが、下僕ね!」 伊織は上機嫌だ。 「じゃ、行ってくる。」 駿は出ていった。
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