第二話 アイドル兄妹物語

11/72
前へ
/500ページ
次へ
「3人って…。」 瑞樹が言うと、 「ああ、君と、この寝てる子と眼鏡の子だよ。」 「私たちの!?お兄ちゃんはどうなるの…。」 「大丈夫!あなたのお兄さんもあなた達のプロデューサーだから!」 横から桜が叫んだ。 「桜?」 「あ、失礼しました。」 驚いた桐馬が声をかけると、我に帰った桜が恥ずかしげに下を向く。 「お、お兄さんがどうかされたんですか?」 澪が恐る恐る尋ねる。 「い、いや、私の兄さんは元気よ!ははっ。」 桜は何事もなかったかのように返す。 「それで、僕もプロデューサーというのはどういうことかな?」 「西園寺社長から聞いただろう?今回は共同だと。」 「ああ、あれですか。」 小早川は桐馬の言葉で納得する。 「というわけでよろしく頼むよ。」 「はい。」 2人は握手した。 「zzz……合縁奇縁…。」 それを見て烏兎が呟いた。
/500ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加