第二話 アイドル兄妹物語

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「桜ぁ!」 駿は目覚めた。 「はぁはぁ…夢か…。」 息を荒げながら体を起こす。 「今更…こんな夢を…ん?」 駿がフッと隣を見ると… 「すぅすぅ…」 「!?美希!?」 美希が寝ていた。 「なんで!?」 すると、 「Σ…あふぅ…。」 「!?」 美希が目覚めた。 「あ、おはようなの。」 「お、おはよう…。」 「駿君、元気になったの?」 美希が心配そうに尋ねると… 「ああ、大丈夫だ………あ、美希…」 「ん……あ、駿君…」 2人は互いの顔を指差し… 「よだれ垂れてるぞ。」 「涙出てるの。」 指摘し、 「「え!?」」 そしてそれぞれ顔を確認する。 「あ、ミキ…よだれ出てたの…。」 美希は笑いながら拭う。 しかし、 「(ゴシゴシ…)あれ?なんで泣いて…(ゴシゴシ…)…それに…もう忘れたはずなのに…」 駿は必死に涙を拭うがとめどなく出てくる。 「駿君?」 美希が声をかけると… 「美希、ゴメン…今は…」 (Prrrrrrrr) 駿が美希の言葉を止めるのと同時に駿の携帯がなった。 「ちょっと待て…ふぅ…もしもし?」 落ち着いて電話に出る。 相手は…誰なのか…。
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