第二話 アイドル兄妹物語

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(Prrrrrrr) その頃、765プロの電話が鳴っていた。 「もしもし、こちら765プロダクションで……あぁ、社長ですね。しばらくお待ちください。」 小鳥が電話を社長室へと回した。 そして、 「もしもし?おお、君か、西園寺君。」 社長が出る、相手は西園寺だったようだ。 「私になにか用かな?」 「えぇ、黒川君はいますか?」 「黒川君かね…どうやら出掛けたみたいなんだが…。」 社長は周りを見て言った。 「そうですか…。」 西園寺は電話先で落胆したかのように言う。 「どうかしたのかね、まさかそんなことだけで君が電話をかけるはずないと思うが…。」 「それが…今日、私のところのアイドルが一人、遠征から戻ってきて…」 「それが黒川君と何の関係が?」 社長が尋ねる。 「黒川桜…ご存知ですね、トップアイドルであり、黒川君の妹です。」 西園寺はそう答えた。
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