第二話 アイドル兄妹物語

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(ザザァッ) 「はぁはぁ…。」 駆けていった駿は海岸についた。 「くそっ……(ゴシゴシ…)」 涙を拭うが…やはり止まる気配はない。 「俺は悪くない、あれは…あいつが…。」 するとそこへ、 「黒川さん?」 「え、あ、千早……………!!」 海岸に来ていた千早に声をかけられたが、駿は硬直した。 なぜなら… 「その……髪型は……」 「ええ、ちょっと…」 ポニーテールにしていた。 (プツン…) 千早が答えるのと同時に…音を出すならこのような音が出るであろう…駿は… 「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 先ほどよりも大きく叫び、うずくまって…亀のようになってしまった。 「何ふざけているのですか、黒川s…」 「!!!おえっ…」 千早が駆け寄ろうとすると、駿は嘔吐した。 「黒川さん……」 千早は呆然とするしかなかった…。
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