エピローグ

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ここは地球ではなく別の世界 俗に異世界と言われる場所。 そんな異世界のとある施設で二人の人物で、ある話が進んでいた。 「…つまりその写真の少年を此方に呼ぶ訳ですね?」 そう言った紅い髪をした人物は長い机に置かれた一枚の写真を手に取った。 「ああ…もうそうする他あるまい…最早手段は残されていない。」 そう言った白髪頭の厳つい老人が深くため息を吐きながら言った。 赤髪の男「いやぁしかしこの少年…頭悪そうですよね。本当にこの少年がこの世界を救えるとお思いですか?」 赤髪の男は訝しげに聞いた。 老人「それは分からん。誰にもな。」 老人はそれだけ言うと窓から景色を眺める。 赤髪の男「…わかりました。今からでも向かえに行きます。行きなり『あっち』に行っても良いんですか?」 老人「心配ない、もう本人に手紙を送っている。今頃届いてると思うがな。」 赤髪の男「送ったって…まさかですけどこっちの送り方で送ったんじゃ…」 老人「え?なんかマズッた?」 赤髪の男「何をしてるんですか!あっちじゃびっくりするでしょう!どうするんですか!」 そう言うと同時にため息を吐く。かなりマズイのだろう。 老人「まあ…いいだろ、何でもありじゃろ」 この老人滅茶苦茶である。 赤髪の男「はぁ…少しは考えて行動してください。それでは行って参ります!」 そう言いドアから出ようとした。 老人「ま、まてっ!」 老人は慌てて止める 赤髪の男「何かありましたか?」 老人「…あっちの世界のお土産…よろしく」 何とも言えない空気になった。 赤髪の男「わかりましたから…。買ってきますから」 それだけ言いドアから出て行った。 赤髪の男が出ていった部屋で残された老人は景色を眺めながらこう言った。 老人「地球には若いぴちぴちギャルが一杯なんじゃろうのぅ…儂が行けば良かったのぅ…」 この老人、中々の変態である。
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