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「ちゃんと仕事やるんだよ。後で少しだけど、ご褒美あげるから。」
「「ヘイヘイ」」
ガラガラガラ
「ご褒美って?」
「どうせ、饅頭だろ」
ゴシゴシ
ゴシゴシ
ゴシゴシ
それから数分くらい、俺たちは嫌々ながらも掃除を続けた。
「そろそろ終わりじゃね?」
「そうだな。」
「いやー結構綺麗になったんじゃね?」
「だな、そろそろあがるか。」
俺たちが綺麗になったような感じの風呂場を見て、満足していると
ガラガラ
バタン
ペタペタペタ
シャーー
「「!!」」
「(おいおい、鷹峰。もしかしてご褒美って……)」
「(ああ、たぶんだけど……いや、絶対。)」
「「(お覗きカムオーン!!)」」
キュッ
ペタペタ
「(このかろやかな足取りは絶対……)」
「(ああ、陣之内だ)」
説明をすんの忘れてた。
さっき俺たちの裸体を何一つ気にしなく見ていたのはこの銭湯の婆の孫娘だ。
名前は陣之内 美夏 (じんのうち みか)
学校では結構な人気者。男女とわずな。
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