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俺たちが返答をどうするか悩んでいるとき、俺は見てしまった。
ニヤリ
ぬぅあぁぁ!!あ、あの目は狩人の目だ!!俺たちを狙ってるぅぅ!!
(「おぉかもと~!!」)
俺はマスターにばれない程度で岡本に目で救難信号を送った。
それに気づいてくれたのか、岡本が最高の一手をうつ。
「か、観光です」
「誰だよ!!」
終わった。完全に終わった。
「そうかそうか、あれか、自分たちの町を知ろうみたいな学校行事か。」
「あ、え、まーそんな感じですよ。」
岡本が俺に向かってやってやったぜ!!という視線をおくってきた。
「ああ、それじゃ~俺らはこれで」
だが、まだ安心はできない。
このおっさんなら「よりよく町を知るためにラーメン食え」などといいそうだ。
一刻も早くこの場所から離れなくては…
「おう、頑張れよ」
「あ、はい」
あまりに普通に事が進んだので俺は少し戸惑った。
ラーメン店からに背を向け、きた道を戻ろうとすると、
「あー、そういや、」
後ろからマスターの声が聞こえたので俺たちは足を止める。
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