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「客か?」
「ああ、俺たちのな。」
マスターが店からはなれてやれというので、俺たちはは大宮ラーメン店から少し離れた空き地にきていた。
まあ、そのほうが俺たちも助かるから大歓迎だ。
「んで、なんでこうなった?」
俺はきっとこうなった原因の男にたずねた。
「あー、まさかの俺だ。」
「まさかでも、なんでもねー」
「確定してんのかよ。」
「わかりきってるけど、なにやったんだよ。お前。」
「あー、あそこにいるチャライお兄さんいるじゃん?あのお兄さんの彼女さんを貰っちゃったんだよ。」
岡本が不良グループの中で髪が赤色で耳にピアスをハンパなくつけた頭の悪そうなチャライ男に指をさして俺の耳に届く程度の声で呟く。
「え?お前今彼女いなくね?」
「3日でさようなら。」
「………」
「おい!!てめぇら。無視してんじゃねーよ!!」
「なんか、可哀想なやつが俺たちに向かって話しかけてきた。」
「あまりにも可哀想だから俺らは哀れみの目線を送る。」
「声に出してんじゃねーよ!!」
顔があまりにも可哀想な男が不良たちの先陣をきって向かってきた。
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