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―数分後―
「くそぉ!!覚えてやがれ!!」
空にむかって誰かが叫ぶ。なんてベタな捨て台詞だろうか…
「た、鷹峰」
「あぁ」
「「完敗だ。」」
俺たちは空き地の雑草たちにまぎれるようにしてたおれる。
服は破け、顔も体も心もぼこぼこだ。
「あんな人数に勝てるわけねーじゃん。」
「アニメの主人公ならまだしも、俺らみたいな脇役が勝てるわけねーんだ。」
「「はぁー」」
2人同時にため息を空にはく。
「なあ、岡本、」
「なんだよ。」
「いま何時?」
「2時」
「学校から電話くるじかをじゃね?」
「やべー」
「どうするか…」
カァーカァー
ボタッ
烏の糞が見事に岡本の服に落ちた。
「………とりあえず、銭湯いくか」
「そうだな…」
俺たちはお互いに肩をかしあい立ち上がり、銭湯に向かった。
ボタッ
「………」
「………」
カァーカァーカァー
「………臭!!」
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