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普通の道路から村に入り、道なりに進めば、村の中心部に出ることが出来る。
そのまままっすぐ進めば、鬼を祀っていると言われているお社があり、西側には、村のお祭りなどをすると気に使う大広場と、広大な畑が。
そして東側には、民家が立ち並ぶ。みんなの家も、東側にあった。
村はそれほど広くなく、30分もあれば、村の隅々まで見て回れるほどの広さだ。
鬼神村の名産は、大自然に囲まれて育つ農作物もあるのだが、『鬼神村』と言う名前だけあって、名産品は鬼の彫り物。
村にはたくさんの職人が居て、彼らが1個1個丁寧に仕上げる作品は、県の名産品にもなっている。
だがそれらは、村で商売しているわけではない。
鬼の彫り物も農作物も、すべて村の外に売り払われてしまう。
その売り込み作業を、真治の家で担当していた。
ついでに、外から色々な雑貨を仕入れて、雑貨屋も営んでいるのだ。
村唯一の雑貨屋・・・と言うこともあり、真治の家は大盛況。
おかげで、真治の家はかなり裕福な暮らしをしている。
専門学校にも行けたのは、生まれがよかったとも言えるのだろう。
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