5人が本棚に入れています
本棚に追加
「相変わらず明るい人だよな」
「ふふっ、苦手なタイプ?」
「まさかぁ~長い付き合いになれば、苦手とか関係ないだろ」
そこで会話が途切れた。
床でくつろぐ真治と、ベッドの上で笑みを浮かべている楓。
自然と、見つめ合う形になる。
(やべ・・・ドキドキしてきた・・・)
好きな女の子と、部屋で2人きりで見つめ合う。
この状況でドキドキしないほうがどうかしてる。
「あ・・・あのさ」
「な、何?」
お互い、声が上ずってしまった。
(告白・・・してもいいかな)
フライングすることになるが、それ以上の長い間、気持ちをぶつけることを我慢してきた。
(少しぐらい・・・フライングしても・・・)
「俺・・・さ」
決意を固め、自分の気持ちを口にする・・・
「オラオラ~!!!楓!真治!!迎えに来たぞ!!!」
と、タイミングよく部屋の扉が開いた。
笑顔の智が、空気をぶち壊してくれたらしい。
「っ!!!ううう・・・」
邪魔された怒りと、フライングしそうになった後ろめたさが重なって、真治は微妙な表情を浮かべるしかなかった。
「ん?2人ともどうした??みんな外で待ってるぞ!!バーベキューだ!!!」
黙っていても、ご飯にありつけるわけではない。
とりあえず3人は、バーベキューにありつくため、庭に出た。
最初のコメントを投稿しよう!