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「真治ってさ」
肉も野菜もすべて焼き終わり、庭でみんなが騒ぎ始めた頃。
満腹になり、軽く休憩していた真治の隣に、華子がやってきた。
「将来はどうするの?」
「将来ねぇ・・・」
(本音は、6人で会社を興して、みんなでずっと一緒に過ごしたい・・・だけど)
あまり大きなことは言いたくない。なぜなら、叶えられる夢かどうか、今の真治にはわからないから。
「うーん・・・今の6人が、誰1人欠けることなく、ずっと一緒に居れれば、それでいいかな」
「え?」
「だから、みんなで仲良く暮らしたいって言ってんの!華子も、楓も、龍二も、仁志も、智も、みんなで村の外に出て、今みたく仲良く遊びたいんだ」
「真治・・・っ」
真治の言葉を聞いて、華子が顔を背けてしまう。
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