5人が本棚に入れています
本棚に追加
「お、オイ?別に俺、変なこと・・・」
「っ、ごめん。私、後片付けしなきゃ!」
「華子!?」
逃げるように、華子は家に入って行ってしまった。
(片付けは、愛さんにでも任せておけばいいのにな・・・)
そう思って呼び止めようとした真治だったが・・・涙声だった華子に声をかける勇気が持てず、そのまま見送ってしまった。
(俺の本音に感動して泣き出した・・・いや、あの華子に限ってそれは無いな・・・)
これは真治の本音であり、今の真治の夢でもある。
6人みんな、誰1人欠けることなく、ずっと仲良く暮らしていく。
確かに、叶わない夢なのかもしれない。
いつか、この関係は壊れてしまうのかもしれない。
だから、この夏休み、親友たちと過ごす瞬間を無駄にしないために。
「俺も混ぜろ~!!」
真治は、みんなで過ごすこの時間を、大切にしようと思うのだった。
最初のコメントを投稿しよう!