幼なじみ

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華子に引っ張られて、龍二が下がっていく。奥から、無邪気な笑顔を浮かべた智と、真治より澄ました顔をして、仁志がやってきた。 「真治~相変わらず澄ましてるな!」 「仁志に言われたくは無かったな・・・ってか、お前ら打ち合わせ済みだった?」 冬月仁志。幼なじみの中では、一番の長身。そして、モテ顔。だが、見るからにひ弱そうな体つきをしている。 誕生日は、11月6日。恋愛解禁までまだ時間があるが・・・遊び人になることは、間違いなさそうだった。 「打ち合わせ済み?んなバカなことしねぇよ。なぁ、智」 「うん!バッチリ打ち合わせ済みだったよな!!」 「て、テメッ!」 「わ~逃げろ~!!」 仁志に追いかけられているのが、脇田智。6人の中では唯一、年を越した後に誕生日を迎える、2月24日生まれ。 幼なじみの中でも、女子である楓・華子を差し置いて、一番背が低い。 代わりに、足が速く、逃げ足は一番速い。 「うるせぇぞ、テメェら!!」 華子から解放された龍二が、更に2人を追い回す。 「ったくもぉ・・・バカばっかで何なのよ!」 華子も呆れてしまった。やれやれ・・・とかいいながら、追いかけっこをする3人を、更に追い回す。 「バカやってないでとっとと家に帰るわよ!!!」
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