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華子もいなくなり、最後の1人が残った。
「相変わらずだよな・・・」
「うん。でもね、これでいいんだよ。真治が帰ってきてくれたから、これでホントの元通り」
色白で、真っ黒なロングヘアー。白のワンピースが、楓の綺麗な肌を際立たせる。
神童楓。村長の娘で、幼なじみの知恵袋。
真治も、楓に勉強を教えてもらって、専門学校に入学できたようなものだ。
誕生日は、真治の誕生日の少し前、8月14日だ。
「あー、混ざりたいって思ってるでしょ?でもね、まずは言わなきゃいけないことがあるんだよ」
首をかしげる真治を正面から見つめて、楓が言う。
「おかえり、真治」
そう、当たり前のこと。真治は、故郷に帰って来たのだ。
「・・・うん。ただいま、楓」
「よし、合格。みんなどっか行っちゃったね・・・」
「どうせ楓の家で騒ぐんだろ?うちに寄って、お菓子でも持っていくか」
「賛成~まずは真治の家にゴー!」
と言うわけで、楓と2人で真治の家に向かうことになった。
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