幼なじみ

7/17
前へ
/47ページ
次へ
華子もいなくなり、最後の1人が残った。 「相変わらずだよな・・・」 「うん。でもね、これでいいんだよ。真治が帰ってきてくれたから、これでホントの元通り」 色白で、真っ黒なロングヘアー。白のワンピースが、楓の綺麗な肌を際立たせる。 神童楓。村長の娘で、幼なじみの知恵袋。 真治も、楓に勉強を教えてもらって、専門学校に入学できたようなものだ。 誕生日は、真治の誕生日の少し前、8月14日だ。 「あー、混ざりたいって思ってるでしょ?でもね、まずは言わなきゃいけないことがあるんだよ」 首をかしげる真治を正面から見つめて、楓が言う。 「おかえり、真治」 そう、当たり前のこと。真治は、故郷に帰って来たのだ。 「・・・うん。ただいま、楓」 「よし、合格。みんなどっか行っちゃったね・・・」 「どうせ楓の家で騒ぐんだろ?うちに寄って、お菓子でも持っていくか」 「賛成~まずは真治の家にゴー!」 と言うわけで、楓と2人で真治の家に向かうことになった。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加