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鳥兄弟
風車のある古屋の屋根に寝転び空を見上げる少年
穏やかな風が吹くリーフタウンは平和な町で自然が豊かだ
古屋の前に片手にクワを持つ一人の青年が声を張り上げる
「おーい、ツバメー」
屋根にいた少年は体を起こし、下を覗いた
「何ー?兄さん」
ツバメと呼ばれた少年は古屋の前にいる兄のスズメを見る
「そろそろ学校が始まるから早く行きなさい。またコノミ先生に怒られるよ」
スズメは眉間にシワを寄せツバメに言う
ツバメはニヤニヤしながらスズメに言った
「オレが怒られたら兄さんは大好きなコノミ先生に会えるよ!」
スズメは頬を赤くした
「コ、コラ!早く行きなさい」
顔を赤くして叱るスズメにツバメはニカッと笑い、屋根から跳んだ
「行ってきます!」
肩にリュックを背負ったツバメはスズメの真上を通り過ぎて地面に着地した
「わあっ!?」
びっくりしたスズメは尻餅をついた
ツバメは後ろで倒れているスズメを見た
「兄さん、オレがそんなトコに降りると思った?」
「は、早く行きなさい!」
ツバメは尻餅をついたスズメを笑い、学校へ向かった
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