1人が本棚に入れています
本棚に追加
「この調子なら間に合うかも」
草木が生い茂る道を慣れたように走るツバメ
「この近道は通ると早く着くからコノミ先生もびっくりするだろうな」
近くの茂みからガサリと音が聞こえた
「ん?うさぎかな?」
「助けて」
ツバメの呟きと同じ瞬間に掠れた声が聞こえた
ツバメの額に冷や汗が流れた
「誰だ!オバケか!」
茂みから大きな音が聞こえ、ツバメの前に何かが倒れた
「女の子!?」
ツバメの前にボロボロのワンピースを着た少女が倒れていた
「傷だらけだ!しっかりしろよ!」
ツバメは少女の肩を掴んで揺さぶる
「コノミ先生に診てもらおう!」
ツバメは少女をおぶって走った
最初のコメントを投稿しよう!