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僕が初めて見た
少しも揺れる事なく煌めいて
前を見つめる君の瞳
しっかりとした足取りで
一歩を踏み出す
ちっとも振り返らず
光の中小さくなっていく背中
そっと差し出された手を
離さない様に握り締める君
見えなくなるまで
開かない僕の口
それに何だかほっとして
目の前の扉を閉めると
そっと瞳を閉じて
自然と笑みが零れた
どこまでも響く
大きな拍手に乗せて
君にありったけの祝福を
「誰よりも幸せに」
忘れた頃に再開した時は
僕に聞かせて
君の幸せな日々を
何だか僕の心が晴れる様な
報われる様な気がするから
.
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