prologue ~Death Game~

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「あるぜ。停電を起こしても安全なよう予備電源を搭載してたはずだ」 全員が騒ぎ出し喧噪の中、黒マントはまた喋り出した。 頭の中に妙案が思いついた。誰かがナーヴリングを外せば助かるじゃないか。 「ナーヴリングを外して貰えば助かるというのは夢物語だよ。ナーヴリングが外されればすぐさま電流が流れる」 その案さえもこの男は消し去った。 『だがわたしも鬼じゃない。“残光のガイア”をクリア。 つまり百層のボスを倒せば君達を現実世界に返そう。』 その言葉に喜んだのは大勢いただろう。 しかし数十人はその言葉に絶望を持った。 「オレ達はβ版をやりこんでも7層が限界だったんだぞ」 かなり小さい声で言ったのだがアツシには聞こえたようだ。
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