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「悪い。面倒事に巻き込んだ」
「いつものことだ。気にするな」
酒場の出入り口が破壊され、少女が入ってきた。
年は十代後半、胸当て以外鎧を着込んでいなくて動きやすいよう軽装をしている。
腕にはギルドの証である蒼いスカーフを巻いている。
「やっと見つけた。」
「時間の浪費だから捜すな。」
「浪費なんかじゃないわよ。あなたを捜した理由は分かってるんでしょ?」
「『ブルフォレ』に来い、だろ。」
「ええ、その通りよ。あなたの能力はこのまま死なすにはとても惜しい。
だから、『ブルフォレ』に来ればあなたは死なずにフィールドを探索できる。
破格の条件だと思わない?」
「嘘つけ。『碧き森林(ブルーフォレスト)』の目的はオレを仲間に引き入れてお前のギルドをさらに大きくしたいだけだろ。
ついでにオレからレアアイテムを巻き上げる算段か?
そう言うのはおためごかしって言うんだよ。
四大ギルドの一角、『碧き森林』団長、レイア」
「そこまで分かってるなら話は早いわ。これはあなたのためなのよ」
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