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「ワンダメージ方式で決闘よ」
ワンダメージ方式とはどちらかが相手のライフを1割削れば勝利となる。
レイアは先におもりの付いたワイヤーを8個装備した。
俗に言う流星錘だ。
オレもそれに倣って片手剣を構えた。
コンピュータが準備終了と判断し、白い光の輪がオレ達を囲んだ。
この輪は外と中を隔てるための物だ。これで中からの攻撃は外へは出ない。
輪の中心でカウントが始まった。
そして0になった瞬間、レイアは流星錘を投げつけた。
最初の二つでこちらの動きを牽制して残りの流星錘で普通に攻撃してきた。
いや、よく見ると3個は速く、もう3個は朱くなっている。
おそらく投擲武器用スキル《ファストシューティング》と《ファイアスロウ》だろう。
《ファストシューティング》はその名の通り、発射から直撃までの時間を短くした技で、熟練していくことで速さがあがる。
《ファイアスロウ》は投擲道具に火属性を追加させる。速さはふつうに放つのと変わらないが、攻撃力は上昇している。
余談だが、火属性は4割の確率で状態異常にする事が出来る。
《ファストシューティング》は剣を立てて防いで、《ファイアスロウ》はかわしてレイアに近づいた。
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