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「ただのリーフイーターなんだからさっさと倒せばいいのに」
「《ムシ・クサキ型》には銃は効きづらいんですよ。」
テルーは逃げながら叫んだ。
「へえ、そうなんだ。銃を使ったこと無かったから知らなかったや」
一方オレはただ静かに見ている。
「だから助けて」
仕方ないなと思いつつ《クロススラッシュ》や通常攻撃でリーフイーターを倒した。
そう言えば一つだけ気になることがあった。
「何でスキルを使って攻撃しないの?
リーフイーターって風属性と水属性が弱点だったはずだけど」
「ふつう弱点なんて知ろうとしませんよ。」
「へえ、そうなんだ。オレの知ってる奴は弱点情報に金払う奴が多いんだけど。
まあ《ムシ・クサキ》は水か風が弱点のモンスターが多いけど」
「まるで攻略組みたいですね。
ミドルプレイヤーはスリルの為って人が多いから誰も気にしないと思ったけど、一応気にする人もいたんですね」
その攻略組なんて言い辛い。
「それより、シラカスミソウがある場所ってまだ遠いんですか?」
「遠いよ。フロアボスがいた場所にあったからね」
想像してなかったのか驚愕に満ちた顔をした。
「何でフロアボスが復活して待ち構えてそうな場所にあるの!?」
オレはお前の突飛な発想に驚くよ。
真似する気はないけど
「普通、フロアボスが復活するわけ無いでしょ」
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