ルージャの森

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そして、テルーは両手にシラカスミソウを持って戻ってきた。 その時、空に異変があった。 空がゆがみ、大きな影がポリゴンから再生され、一体のモンスターになった。 34層のエリアボスの間で再生されるモンスターは2種類 ひまわりの形をした歩く植物、サンリーフ そして、エリアボスである《THE ANCIENT SEED》(ザ エンシェント シード・古代の種)だけだ。 空に浮かんでいるのはエリアボスの証である定冠詞が付いたモンスター、《THE ANCIENT SEED》だった。 天井の穴の中央に木の葉の塊から木のツタが生えて岩にめり込んでいる。 木の葉の塊には戦闘準備の証として醜い目が一つある。 木の葉の塊がTHE ANCIENT SEEDの核だ。 ダメージを当てるにはここを攻撃しなければならない。 「走れ、テルー!!!」 オレの大声に反応して微動だにしなかったテルーは走り出した。 オレもテルーが出入り口に来るまでにコイツの注意を引かなきゃいけない。 エンシェントシードは岩にめり込ませたツタを更に伸ばしてオレとテルーを襲う。 コイツのレベルは365。 オレはレベルが高いがテルーはちょっと上がっててもレベル差が19ある。 つまり一撃で死ぬ確率が高い。 急いでテルーの手を掴み、離れた。 オレの敏捷度ならコイツのツタ攻撃は避けれる。 問題は魔法だ。 コイツは移動できない代わり魔法が早く発動する。 そればっかりはいつ当たるか分からない。
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