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そして、あと一回が当たればオレの勝ちだ。
だが、エンシェントシードは死に物狂いで《ハードプラント》を使ってきた。
《ハードプラント》
威力がデタラメに高い地属性上位魔法。相手が空中にいるとダメージが2倍になる。
《ハードプラント》に気付かず、直撃を受けて吹き飛ばされた。
地面に叩きつけられたせいもあって、ライフゲージは3割しか残っていなかった。
コイツ、《ハードプラント》なんて使えたのか
予想外の魔法に頭がパニックを起こした。
エンシェントシードはユウヤを《ジャングルコンボ》で攻撃しようとしたが……………
エンシェントシードのライフゲージが0になって輝いて、砕け散り、消えた。
後ろを向くと銃を構えたテルーが震えながら見ている。
「あ、あ、あの、だ、だ、大丈、夫、でした、か?」
「大丈夫だけど、何をやったの?」
「《アイスストームバレット》を使ったんです」
「よくエンシェントシードの弱点が風と水だって分かったな。」
するとテルーは恥ずかしそうに顔を朱めらせたあと、口を開いた。
「リーフイーターの時、《ムシ・クサキ》は水か風が弱点のタイプが多いって聞いたので、もしかしたらと思って」
「あー、そっか。じゃあ早く友達の元に帰ろ。転移結晶はっと」
「あっ、歩いて帰りませんか?
ユウヤさんが倒したフロアボスの経験値を試してみたいので」
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