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「グリード、腹減った。なんか頼む」
オレはフロアボスを倒してすぐにグリードの店へ向かった。
「そろそろ来るだろと思ってスープとサラダを用意してるぜ」
「マジで助かる。」
その時、また足音が聞こえた。この調子のいい感じの足音は
「オレに休みの2文字は存在しないのか?」
酒場の入り口が普通に開けられた。
入ってきたのは紅の十字が入った白い服の少女。
歳は16、7ぐらいでかなりの美少女。
名前はサクヤ。Lv792の【四天細剣士】だ。
「『血盟騎士団(ナイトオブブラッド・Knight of blood)』の副団長様がこんな汚いとこに何のようだよ?」
「ユウヤ、おまえ締め出して良いか?」
汚いとこ呼ばわりされてイラッとしたようだ。
「賭のお金をセビりにね。」
「さぁぁて仕事で忙しいな。」
グリードは無理矢理誤魔化そうとしたが副団長はキツい眼光でグリードを睨んだ。
もっともすぐに諦めたのかため息をついた。
「まあグリードさんとは長い付き合いですし、良い食材を廻してくれるだけで100分の1にしますよ」
「おお、女神よ。貴女様の御慈悲に感謝いたします。」
グリードは仰々しいまでにサクヤに祈りを捧げた。
「で?
冗談は良いからさっさと本題を話せ」
「相変わらず偉そうな態度だね、君は。
まあユウヤ君らしくて良いか。」
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