そこに溢れる涙と笑顔

2/2
前へ
/65ページ
次へ
ある日僕は目を覚ました。   何だかここはあったかいな。   でもちょっと狭いかも。   うーん…僕何でここにいるんだっけ?   えーと…あとちょっとで何か思い出せそうなんだけどな。   …だめだぁ!全然思い出せないや。   おっ、この壁プニプニしてる。   蹴っちゃえ!   あはは、楽しいな。   そうだ、僕の名前は幸治って言うんだよ。   なんかね、僕が眠ってたら遠くの方から声が聞こえてきたんだ。   幸治、幸治…ってね。   あ、そろそろ時間みたい。   ここは居心地がいいからもっと居たいんだけどそうも行かないよ。   苦しんでるみたいだしね。   じゃあね。向こうでもよろしくね。       ここにまた1つの命が誕生した。 幸治が初めて見た世界には、笑顔と涙、それに希望が溢れていた。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加