意識の差

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今僕は近所のおじさんの家に来ている。   何でかって?   おじさんとおばさんが用事でちょっと家を空けるから今日子をみててくれって言われてね。   「何してるの?」   あぁ、今日ちゃん。ごめんね、ちょっとぼーっとしてた。   「ふーん、ねぇねぇ、それよりあれ見て。パパとママだよ」   おー、凄いね!泥で作ったんだね。   「うん!こっちがママだよ!ねーママ」   「エエ…」   うわっ!しゃ、しゃべった!!   「キョウコ…キョウコ…オトウサンダヨ…」   うわー!こっちもしゃべった!!今日ちゃん!逃げるよ!   「せっかく作ったのに何で逃げるのよー!」   いいから!早く!   ーピンポーンー   「あっ、来たぁ!」   「こんにちはー、今日子ちゃん、遅れてごめんね。お詫びにアイス買ってきたから一緒に食べよ」   あれ…僕がいるぞ…何で…?   「誰だお前」   え、君こそ…そうだ…僕は今日ちゃんが作った…。         そう気がついた途端、『僕は』元の泥に戻った。
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