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サヨナラバスは
僕にとって特別なゆずうた
2003年6月6日午後7時30分
僕の祖父が死んだ日
脳波も心臓も止まり
ぬけがらになった時間
サヨナラバスとの出会いはこの日の午前10時ちょうど
この時間おじいちゃんのお見舞いの帰り仲の良い友達に偶然会い貸してくれたCDが
シングルのサヨナラバス。
帰ってこの曲を聞いた初めの感想は
くさい歌詞。とか
こんなロマンチックあるかよ、とか批判的なものばっかり。すぐケースにしまいすぐに返そうと思い準備をしていました。
正午過ぎ
ごはんを食べて
パーティーの準備
おじいちゃんが今日で退院するので親戚一同集まっての快気祝いパーティーをする予定だった。
午後3時
続々と一同が集まり初め
おばあちゃんがおじいちゃんとバスで帰ってくると言うのでみんなでクラッカーや紅白幕、ケーキを用意していた。
おじいちゃんが帰ってくる時間は4時30分
あとわずか
しかし、時間になっても帰って来ず暇になって
みんな退屈していたので
気晴らしに借りたCDを聞くことにした。
午後7時
電話がなった
それは
おじいちゃんのサヨナラを告げる電話だった。
おばあちゃんはずっと寄り添っていたために
連絡が遅れたそうだ
一同からは息の音すら聞こえなかった
祖父、85歳
2003年6月6日午後7時30分
永眠
病院には静かにそして穏やかに時間を止めた祖父が
ベッドに寝ていた
泣いた
みんな号泣していた。
そんなとき
幼い僕の心で流れたうたが
サヨナラバス
祖父はみんなの待つ家へ
しかし思いも願いも届かず旅立ってしまった
サヨナラバスを僕なりに解釈すると2つの意味を持つと思う1つは恋の終わり、新たな旅立ち
もう1つは人との別れ、新たな始まり、だと僕は思う。
そして
その日におじいちゃんを車に乗せて家に帰ることになり霊柩車は時間も時間ということで頼めず
バスを貸し切り
バスで送ることになった
そしておじいちゃんを乗せたバスが病院を出て行く時サヨナラバスの1節が浮かんだ。
あとから聞いた話だがこの時みながこの1節を思い描いたと言う。
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