19人が本棚に入れています
本棚に追加
お手頃なホテルの前まで来たときだった。
メール受信のバイブでセフレが声をあげた。
「あんヤダ、だぁれ?」
「ん?あー…」
若狭だった。見れば待ち合わせ時間を30分は過ぎている。
「やっべ。忘れてた」
抱きつく腕を下ろしてメールを開く。
-----
【タイトル】天谷君へ
【本文】ダメなら連絡ください
-----
「だっさー。イマドキ『君へ』なんてつける?」
「……」
コレはちょっと不味いかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!