第①話 依頼

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「さぁ、行こうか」 そう言うとたカコ先生は手を差し出して来た。 オレは恥ずかしそうにたカコ先生の手を握り歩き出した。 オレとたカコ先生は母さんのお見舞いをするのが日課となっている。 病室に入りオレは腰を掛け目を開けない母さんの手を握る。 「花瓶のお花変えなくちゃね」 たカコ先生は花瓶を手に取り病室を出ていった。 「母さん、必ず父さんの仇はとるから。オレを近くで見守っていてくれ」
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