第①話 依頼

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病院から家まではバスで10分程の距離だ。 降車する場所のバスのアナウンスがなるとたカコ先生がブザーを押した。 「あー!ぼくが押したかったのにー」 心にも無いこと大袈裟に言ってみる。 「あれ?そうだったの?ごめん、ごめん」 手を前で合わせウィンクしながら舌を少し出した。 その愛くるしい姿にオレは 「う、うん。いいよ」 と言い少し顔を赤らめる。
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