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ハァハァ
「……着いた…」
今、佳穂はある場所にいた
それは昨日、栞と待ち合わせになっていた場所
【つい数十分前、片岡が栞を見たといったから…―】
トイレに向かうには、このクラスに、一つしか無い教卓の前の出入口を通るしかない
すると、必然的にこの集団の近くを通るということで
そして、通れば…
「おっ、佳穂じゃん」
多少、仲が良ければ、確実に話しかけてくるに決まってる
「だから、通りたく無かったんだけど、通るしかないし……ブツブツ」
「えっ、なんか言った?」
「なんにも。」
「ふ~ん。まぁ、いいけど
そういえば、佳穂は栞がなんで休みなのか知らないの?」
ワザとなんだか、名前なんか呼び捨てするもんだから須藤たちの睨みが凄い…
「知らない。
てか、1日休んだだけで随分心配するんだね。」
「そりゃ、かわい子ちゃんが心配してるんだから、心配になっちゃうでしょ
佳穂は、相変わらずツンツンだね☆」
「そういえば俺、栞ちゃんのこと見たかも」
「「………(天然炸裂)」」
いや、むしろタイミングの悪さにKYと言うやつでわないだろうか…
「出たっ!ゆうくんの天然
チョーかわいい~」
黙れ、須藤
死ね、小波
(佳穂の心の叫び)
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