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勢いよく駆け出したのはいいけど、敵の位置がわかるわけではないので、ただ適当に探している。
「お…?」
それからしばらくすると、龍が何かを見つけたみたいだ。
「智明、圭太、敵だ」
唐突に龍がそう告げる。
龍さんの視線をたどっていくと、50メートルほど先に人の姿が見える。
「数は…5人?」
「みたいだな…全員揃ってるみてーだし、全員倒せばオッケーだな」
圭太が人数を確認して、龍が大雑把にどうするかを言う。
――まぁそれが一番手っ取り早い気もするからいいか…
「全軍突撃!」
「といっても俺ら3人だけだけどね」
「まぁそこまで強くなさそうだし大丈夫でしょ」
そう言って各自武器を出現させる。
僕の武器はイメージしたものを具現化することができるという特殊な武器だ。
今回は≪ナックル≫をイメージする。
敵はすでに戦闘体勢であり、こちらを待ち構えている様子だ。
「じゃぁお先にっ!」
そう言って圭太が先陣をきった。
その圭太に対して重装備の男が一歩前に出た。
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