イベント当日

7/11
前へ
/52ページ
次へ
勢いよく駆け出したのはいいけど、敵の位置がわかるわけではないので、ただ適当に探している。 「お…?」 それからしばらくすると、龍が何かを見つけたみたいだ。 「智明、圭太、敵だ」 唐突に龍がそう告げる。 龍さんの視線をたどっていくと、50メートルほど先に人の姿が見える。 「数は…5人?」 「みたいだな…全員揃ってるみてーだし、全員倒せばオッケーだな」 圭太が人数を確認して、龍が大雑把にどうするかを言う。 ――まぁそれが一番手っ取り早い気もするからいいか… 「全軍突撃!」 「といっても俺ら3人だけだけどね」 「まぁそこまで強くなさそうだし大丈夫でしょ」 そう言って各自武器を出現させる。 僕の武器はイメージしたものを具現化することができるという特殊な武器だ。 今回は≪ナックル≫をイメージする。 敵はすでに戦闘体勢であり、こちらを待ち構えている様子だ。 「じゃぁお先にっ!」 そう言って圭太が先陣をきった。 その圭太に対して重装備の男が一歩前に出た。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加