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キーンコーンカーンコーン――…
学校の方からチャイムの音が聞こえてきた、これは朝の登校5分前に鳴るチャイムだろう。
だが僕、石辺 智明は急ぐことなくゆっくりと学校へ向かう。
理由は簡単である、今から急いで学校に向かっても間に合わないからだ。
「お~、智明じゃねぇか」
「あ、龍おはよう」
学校に行く途中、遅刻仲間である白山 龍(しろやま りゅう)に会った。
彼は男子であるのだけど、髪は背まで伸びている。
だけど不思議な事にそのように髪が伸びていても違和感がないような顔立ちで、身長も高く、美青年という感じだ。
龍も僕と同じように急いぐ様子は全く無い。
二人で雑談しながら歩いていると、学校の正門が見えてきた。
そこには先生の姿も見えていた。
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