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そのまま腰を落としてあごに向けて拳を突き上げる。
「グッ!」
190cmの大男が宙に舞う。
「まだまだぁ!」
自分も跳躍し、宙を舞っているだけの男と並ぶ。
男の腹を渾身の力で蹴る。
蹴られた男は真っ直ぐ小柄な男に向かって行った。
――さて、どう出る?
ドン!
「…へ?」
思わず変な声が出る。
190cmの男が迫ってきているというのに、小柄な男は避けようとはせずそのまま下敷きになった。
『勝負あり!勝ったのは白山 龍が率いるブレイカーズだ!』
「…なんかスッキリしねぇな」
「俺も同感だよ龍さん…」
「僕も…」
そんなことをぼやいていると、再び目の前が真っ暗になった。
ゲーム終了の合図だ。
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