マークの買い物

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裁判に備えて、買い物にいこう 裁判は持久戦となるに違いない  食料などをたっぷり所持しておかねばなるまい。  マークは近くのスーパーマーケットにいった  試食コーナーを回った  そして全部食べたのだ 「おい、おかわりまだかぁ?」 マークは店員に催促した  店員が新しい試食品を用意するや否や、すぐにマークはたいらげた  「うぃ~、もっとたくさん用意せんかい、俺は客だぜ?」  しかしお腹がふくれていることに気がついたマークはその場を去った  ヨーグルトと納豆を買うことにした  もともと腐ってるわけだから最早痛むこともあるまい  つまり永久に保存がきくわけだ 腐ってしまえばそれ以上悪くはならないもんさ  レジにきたときマークは激怒した  レジ袋1枚5円という札があったからだ  「おい、なんでレジ袋に金がかかるんや?おかしいやないか?普通タダだろ」  すると店員は答えた 「去年から環境のために1枚5円になったんです」  何が環境だ マークは言った 「レジ袋を1枚5円にすることがなんで環境保護になるのか今すぐ答えろ」  店員は目をしろくろさせた  「レジ袋は石油でできているので、有料にすることで、レジ袋の需要を抑制し、それで石油の使用を抑えることができて地球の環境負荷が軽減されるんだと思います」  マークは怒鳴った 「お前ら企業は好き勝手に物を生産し、我々消費者よりはるかに地球を汚しているのに、我々ばかりに我慢を強いる気か?責任者を呼んで来い   総理大臣を呼べ」 店員は袋を無料で差し上げるので堪忍してくれと申し出たのでマークは許してやった  そして100枚頂戴し、店の入り口の前で1枚10円で売りさばいたのであった
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