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ある日マークは市役所にいった 養子縁組の届出をするためだ 資産家のおじいちゃんを養子にすることに決めたのさ
ところが、職員が首を横にふったんだ
「自分より年上のものを養子にすることはできません」
マークは怒った「何ぃ?何故だ?さてはお前がおじいちゃんを養子にし、財産をもらう気だろ?」
しかしマークはひらめいた
「あ、これね、今俺は21歳となってるけど、これはミスだ
0が一個足りない 本当は210歳なんだ ははは よくあるよねこういうミス この前もデパートで1000円と10円を間違えたんだ」
しかし職員は首を縦に振らない
マークはキレた「こんな制約は憲法違反だ 14条に違反する 人間はみな平等なはずだ
年上だろうが、年下だろうが養子にできて然るべき おいこら、憲法違反なんだ 無効なんだよ はやく受理せんかい」
しかし職員は屁理屈を述べる
「仮に違憲だとしても違憲審査権は裁判所がもっています
その裁判所が違憲と判断しないかぎり、私どもにはどうすることもできません」
マークは机を叩きつけた
「ならお前は今から裁判官になれ それなら問題ないだろ
」
職員はため息をつき、お引取りくださいと一方的に会話を断ち切った
なんと無礼な奴 マークは怒って帰っていった
こうなったら裁判を起こし、この制限を違憲にしてやる
それまでに、おじいちゃんに俺の養子になることを説得しなければならんな まだ会ったこともないからなぁ
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