灰かぶりの恋

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「あの子達ってどう思う?」 レイコが指差した先には、十数人の女子達…。 真ん中にいるのは勿論… 「東田光梨か…」 律都は呟く。 彼女はこの高校のアイドル的存在だった。 ダンス部キャプテンで、全国大会準グランプリまでチームを率いた。 しかも成績優秀で、学校創立以来の女子生徒会長だ。 自分とは全く違う世界の人間の代表。 それが東田光梨だった。 「光梨!おはよー」もう一人、こいつも別世界の人間だ。 「侑李くんて、可愛いよね…」 「やめなさいよ。無理に決まってるでしょう?」 「だよね…東田さんと学校公認の超お似合いカップルだもんね」 水嶋侑李。まだ二年生なのに、バスケ部エースと呼ばれ、 小柄でどちらかと言えば アイドルのような容姿からは想像できないほどの実力者だ。
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