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普通なら気まずい空気が流れるところだが、これはいつものこと。
「なんだよ美耶、いるんならいるって言ってくれよ。で、どうなんだ?俺と付き合う気になった」
「バカじゃないの?私、あなたのことこそ読めないわ!このタイミングで付き合えとかありえないでしょ」
「だいたい私はマザコンは嫌いなのよ。ガキはこれだから困るわ。付き合うなら年上でちゃんと自立してて渋い男ね」
「美耶のほうこそファザコンなんじゃね?おっさんなんかより将来有望な俺を選んでおいたほうがいいぞ」
「どこからその自信が湧いてくるのかな?私は貧乏とか嫌いよ!贅沢させてくれなきゃ納得しないわよ」
「美耶は女としての愛が足りないよ。そんなんだからバレンタインに女子から大量にチョコ貰っちゃうんだろ」
「関係無いでしょ!悔しかったらあんたも沢山貰えばいいじゃない」
この後も俺と美耶の言い合いは続いたが、いいかげん呆れたのか、クワジが間に入って話題を変えてきた。
「まあまあ、ところで夏休み二人はなにか予定あるの」
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