帰るキッカケ

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帰るキッカケ

家を近々出る事にした真夏は複雑だった 一哉は大丈夫かなぁ…) 一年前実家に帰って来た真夏 あらゆる新地に住み仕事を探し 色々な経験をして来た 心と体を少し休めたいと言う気持ちも在ったし 今なら母との葛藤も薄まり少しでも支えになる事が出来る そう考えたからだった 何故なら家には 「うつ病」 と呼ばれる病気の姉と うつ病の母を持つ一哉と言う子供がいる 離れている時母から掛かって来るTELは 「言合いしてて余りにも訳の解らない事言い出すから叩いたら小指が折れた」 「一哉の面倒もみらず 眠る時も別々 風邪ひいても(風邪ひいたの~?)と 聞いてその後ご飯食べて部屋に戻り ガ~ガ寝る始末」 真夏には理解出来ない事が多すぎた 姉は昔から少し弱い所があり よく橋の下等に隠れて学校を休んだりしていたが… 子供に対しては愛情豊かな人だと思っていた (とにかく行ってみよう!) 電車に乗った
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