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       不幸だなんて思わない。  宏太さえ居れば  皮肉さえ、褒め言葉。  宏太が居れば、  弟達もいらない…  「光………」  今日も宏太と俺は  身を寄せ合って  眠っていた。  目を覚ませば、  宏太が居て……  幸せを感じる。  『…………』  「んっ」  無言のまま宏太を  抱き締めれば  小さく声を上げた。  可愛い可愛い  俺の宏太…………  誰かのものになる  なんて考えられない。  「光…?今日は少し、   遠くまで行こう」  キリッとした目つきで  宏太が呟く。  嫌い………  俺以外の奴(DOLLS)を  考えてる時の  宏太の瞳は………  『…………』  それに少しだけ…  末弟に会うのだけは  怖いんだ…。  「光…」  末弟は翠や黒と  違って……  俺と宏太を越す程の  能力を持ってるから…  「大丈夫だよ光…   俺が居るから……」  
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