-6-

5/6

288人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
       「それに…Five Colorが   集まったら、本当に   世界は変わる」  『………』  「二人はまだ知らなくて   いいって…慧は、そう   考えてる」  雄也の笑った事に  小さな疑問を持ったけど、  今は確かに"それ"を  知らなくてもいい。  宏太と居れれば…  「でも…やっぱりもう、   限界みたいだよ」  『…何が?』  「紅薔薇の兄様と   碧薔薇の兄様の物語は   もう最終話」  ニヤッと笑った後に  立ち上がる雄也。  意味解ん無い…  『雄也…?』  「not never ending story」  バサッと凄い音がして  目の前には綺麗な黒い羽。  太股にあった筈の  宏太の頭の重みは、  一瞬にして…  雄也の姿と共に  黒い羽を何枚かだけ残して  消え去った。  「終わりの無い物語   など無い……?」  雄也の言葉の意味が  解ら無い……  そんな事よりも……  『宏太が居ない…』  
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

288人が本棚に入れています
本棚に追加